空飛ぶ顔?

何年か前のことです。
私は深夜に、山間部にある地方鉄道の小さな駅から、自宅への道を歩いていました。

駅から自宅までは、徒歩で10分弱ですが、夜は人通りも少なく、街灯も少ないので真っ暗なのです。

途中で左右にカーブが続いた坂を登り切ると、視界が開けて数百メートル先まで見渡せるようになりますが、通常、夜間は真っ暗で何も見えません。

ところがその日は、提灯のような丸い物体が、青白い光を放ちながら浮かんでいるのが見えて、どうやら私の方向に近付いて来ているようでした。 続きを読む