『修行者の鬼退治』を拝読して

『仮想の剣 霊の剣』『弁慶の遺産』『神の国を守れ』に続く、《霊的な小説シリーズ》の第4巻として、《水波一郎師》著『修行者の鬼退治』が発刊されましたので、拝読させて頂きました。

アマゾンより電子書籍のkindle版が、先行して発刊されましたが、紙の本のペーパーバック版も、11月10日にアマゾンと楽天ブックスにおいて、購入が可能となる見込みです。

本書では、剣術の道を極めようとしていた青年が、霊的な修行に目覚め、師の指導と助力を得て、鬼、すなわち邪悪な霊魂を撃退し、救いを求めている鬼の手下の霊魂達を、救済する姿が描かれています。

本書は読み出したら止められない程に面白く、たいへん価値の高い時代小説だと思います。

しかし、本書の真の価値は、ただ〈読みやすくて面白い時代小説〉という次元を、はるかに超えたところにあるように思えます。

それは本書が、時代小説の姿を借りた、私達人類にとっては必要不可欠な修行法、《禊(みそぎ)》の解説書でもあるように思えるからです。

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