久し振りに、《水波一郎師》著『霊魂三国史-中国、朝鮮、日本、霊魂達の戦い-』を拝読させて頂きました。
本書の特徴は何と言っても、中国、朝鮮、日本を中心に、ロシアやモンゴル等の周辺国をも含めた、霊魂の軍隊による戦いの歴史が語られている点にあるでしょう。
暴力的な霊魂が多い幽質界の下の世界から、この世に舞い戻ってきた霊魂達によって組織された、軍隊同士の戦いという事です。
もちろん、霊魂の軍人達は肉体を持ちませんから、その戦いが肉眼に映る事はありません。
しかし、霊魂達がこの物質世界で戦いを始めたら、私達も無事ではいられないかもしれません。
霊魂同士の戦いは、念によって相手の幽体を痛めつける戦いですから、物質である私達の肉体が影響を受ける事はありません。
けれども、私達、物質世界の人間は、肉体と同じ形状の幽体を持っていますから、まるで流れ弾に当たって負傷するように、気付かぬうちに、幽体が損傷を受ける可能性があるわけです。
幽体が損傷を受けて活力が低下すれば、死後は下の世界に落ちやすくなりますから、霊魂達が物質世界で起こす戦争は、私達にとっても、関係の深い重大な事だと言えるでしょう。
ところで、この世に舞い戻ってしまった下の世界の霊魂達は、なぜ軍隊を組織してまで、戦争を始めたのでしょうか?
私が興味深かったのは、霊魂と肉体を所持した人間とでは、戦争を始める目的が全く異なる点でした。
詳しくは、本書《霊魂三国史》をお読み頂くとして、私が思うのは、霊魂達がその目的を一時的に達成したとしても、最終的には誰も幸せにはなれない。言い換えれば、誰も霊的に成長する事が出来ず、無益だという事です。
それは、戦争のような霊魂の集団同士の衝突のみならず、霊魂の個人間の暴力・暴行、肉体を持った人間に対する悪戯でも同じなので、本来は実行させてはならないのだと思います。
それにはまず、今すぐにでも私達が実行可能な対策を取ることが必要でしょう。
《神伝の法》を実習して、幽体を健全化させ、幽体の抵抗力を高める事が大切だと言えるのです。
幽体が健全化して、幽体オーラが強く出るようになれば、眩しくなって下の世界の霊魂の視界には入りにくくなりますから、悪戯等の干渉を防ぐ事が可能になります。
また、幽体の抵抗力が増せば、幽体が念による攻撃を受けても、損傷を受けにくくなるわけです。
そもそも、この世を取り巻く霊的環境を改善させるには、肉体の死後に下の世界へ落ちる人達を減らすことが急務だと言えましょう。そして、そのためにも、《神伝の法》の実習に勝る手法はないのが現実です。
さらに、この世で神伝の法の研修会や霊的儀式等を頻繁に行えば、下の世界から舞い戻っていた霊魂が、救われる機会を増やす事にもなるようなのです。
ただ、この世の人間の参加希望者が増えないと、研修会や儀式等の回数を殖やすことが出来ません。そのような意味においても、やはり私達人間の責務は重大だと言えそうです。
書籍『霊魂三国史-中国、朝鮮、日本、霊魂達の戦い-』は、電子書籍のkindle版がアマゾンから発刊されています。また、紙の書籍のペーパーバック版が、アマゾンと楽天ブックスにおいて販売されています。
byなおいー