霊猫あーちゃんとの生活 episode ZERO #最終話

2016年11月22日  午前9時22分  ブゥが死に             ました。

 

今から考えてみれば体調を崩していた症状があったのかもしれません。しかし明らかに具合悪さを感じさせる出来事は何度、思い出してみても心当たりがありませんでした。強いて言うなら3〜4日程前に外階段の踊り場でおそらくブゥが吐いたとおもわれる跡があったことと前日に朝帰りした際にちょっとだけ鼻水を垂らしていて風邪気味だったのかなあ?くらいでした。食事もいつも通りにたいらげ、いつも通りに甘えて来て私の布団で昼寝していました。その日は私の仕事が休みでしたので普通にブゥと一緒に過ごしていましたがブゥの異常には全く気がつきませんでした。

猫は大変に我慢強いと言われています。猫に限らず他の動物も病気で動けなくなるのは即、死を意味します。だから具合が悪くてもギリギリまで我慢してしまうそうです。私が完全室内飼いにこだわっているのはこのブゥの体調不良を見抜けなかった後悔があるからです。人間が衣食住を管理して例え姿が見えなくても探せば必ず家のどこかにいる。そういう環境下にあれば食欲、オシッコの量、便の状態、普段の生活の些細な変化を知ることが出来ます。違和感を感じたら即、獣医さんにかかることが出来ます。

ブゥは飼い始めてまだ1ヶ月で室内飼いには移行していませんでした。ブゥ用の室内トイレは購入済みでしたが使う気配もなく相変わらず外で用を足していました。2日程度帰って来ない日も有りましたが食欲は旺盛で特に変わった様子もありませんでした。しかし一旦、私の目の届かない所に行くと食べた物は吐いていたかもしれないし下痢をしていたかもしれません。何かしらの前兆はあったはずなのに全く気付くことが出来ぬままに運命の日を迎えてしまいました。

その日は11月の下旬にしては寒い日でした。夜中、トイレに起きた時に何の気なしに猫ハウスを覗きました。ブゥの姿が無かったことを覚えています。「また、夜遊びか?」そう思い布団に戻ります。栗頭と遊び歩いている、その程度にしか考えていませんでした。夜が明けいつもなら食事の催促をするブゥの姿が無いことに気が付きましたが、まだ夜遊びから戻っていないのか?しょうがない猫だなと思いつつ猫ハウスの保温シートをたくし上げます。ブゥが丸くなって寝ています。「ブゥ居るんだ? 何だお腹空いてないのか?」ブゥの呼吸で身体が上下しています。ここで始めてブゥの異変に気が付きます。ハウスの中がブゥの下痢で汚れていました。猫は決まった場所以外では大小便はしません。ブゥは自身が決めたトイレに行く体力もない程、衰弱していました。

一瞬、ギョッとしましたが、まだ私はそれほどの危機感を持ちませんでした。それはブゥが成猫でちゃんとした食事も寝場所も確保して充分に体力が有るだろうという思い込みと昨日まで全く変わらず普通に過ごしていたことから、これは一過性の体調不良でちゃんと暖かくして眠れば直ぐに元気になると、ましてたった1日足らずでそんな重篤な状態になるはずがないと今、考えれば非常に甘い楽観的な考えでしたがもっと過酷な環境で生き抜いている野良猫が多くいるのだからと様子を見ても大丈夫かなと思ってしまいました。

汚れてしまった毛布をキレイな物に変えて新しいアルミ保温シートを引き直しました。そこに使い捨てカイロをひき詰めて暖を取れるようにしました。寒い日でしたがこれで十分に暖かく過ごせそうでした。ブゥの汚れたお尻をキレイにして毛布の上に寝かすと呼吸の早さは相変わらずでしたが大人しく眠ってくれました。私は少し安堵して自分の朝食をとることにしました。会社に行く準備をしつつ今日1日様子を見て会社から戻ってきてから動物病院に連れて行くかの判断をしようなどと考えていました。

会社に向かう前にブゥの様子を見ようと猫ハウスを覗いた時でした。今でも脳裏から焼き付いて離れない光景です。ブゥがずっと鳴きながらフラフラと私に歩み寄ってきます。『置いていかないで!! 一緒にいて!!』そう聞こえました。

何故か分かりませんがハッキリと確信しました。

〈ブゥの命が尽きかけている。ブゥはその瞬間を私の手の中で迎えることを望んでいる〉

私は直ぐに猫用ケージの準備をしました。ここで直ちに動物病院に向かうという判断はまったく考えていませんでした。ブゥは自分の命の期限を知っていました。それが後、残り僅かだということも。

急いでブゥをケージに入れ助手席に置きました。直ぐに車を発進させ会社に向かいます。暖機運転も余りせずに発進したので温風が直ぐに出なかったのがもどかしかったことを覚えています。助手席に置いたケージの中からはブゥは私の顔が良く見えないらしく不安から弱々しく鳴いています。ブゥが鳴く度に「ブゥ、もう直ぐ会社に着くからね」と声を掛け続けました。会社に着くと同時にエアコンのスイッチを入れ温度設定を最高にしました。最高にしても直ぐに暖かくなる訳ではないことは知っていましたがブゥの為に直ぐに暖かくしたいと焦っていました。

その日は終日、会社の店番は私一人でした。急ぎの仕事も入っていません。会社を開く為の準備を大急ぎで行い会社にあった小型犬用のベッドを倉庫から持ってきて事務所の床に置きブゥを寝かせました。予備用の石油ストーブも着けて事務所はだいぶ暖かくなってきました。ブゥの体を左手で撫でながら奇跡が起こることを祈りました。ブゥは丸くなって寝ていますが呼吸は荒くなっています。「ブゥ 頑張れ」もうそんな言葉くらいしか掛けられません。

最期の瞬間がやって来ました。

ブゥの軀が小刻みに痙攣し始めました。ブゥは最後の力を振り絞り頭を持ち上げその大きな瞳で私の顔を見て鳴きます。その直後でした。ブゥの見開らかれた瞳から【生の光】がロウソクの炎を吹き消すが如く消えたのです。

私はその瞬間、スイッチが入った如く泣きました。つらいとか悲しいとか切ないではなくただただスイッチが入って号泣しました。鳴咽が激しく呼吸するのもままならない状態でした。

霊魂学を学ぶ者として肉体の死は単なる通過点に過ぎないと理解していたはずなのに涙を止められませんでした。

その時の状況を記したメモがありました。

「11/22 AM9:22 会社の事務所にて体を撫でられながら逝く最期に1回鳴き余り苦しまなかった享年九ヶ月」

byゆたんぽ

 

 

霊猫あーちゃんとの生活 episode ZERO #008

ブゥは1日の生活パターンが出来上がってきました。朝、私が起きた気配を察すると猫ハウスから出て扉の前で待っています。鳴いて空腹を訴えることもあれば大人しく座って待っていることもあります。ゴロゴロと喉を鳴らして少し甘えた後に朝食です。仕事に行く日はいつも鳴いて見送ってくれます。きっと[早く帰って来てね!]と訴えているのでしょう。

猫好きの人間に聞くと猫は喋れるのだと必ず言います。ただ人の言葉が喋れないだけで明確に自分の意思を伝えてくるのだと、以前の私なら一笑に付した猫バカの戯れ言なのでしょうが、今の私から言わせてもらえば

これは、本当の話です!

猫は喋れますし意思も感情も個性もちゃんとあります。私もれっきとした猫バカの仲間入りですね。

でも何故、私がそう考えているのか自論を展開させてください。猫と犬は人間の知能程度で言えば3歳児くらいだそうです。3歳児と言えばもう十分、大人とコミュニケーションが取れますよね。しかしもう一歩考えを押し進めれば猫も犬も幽体を所持する霊的生命体です。これは霊魂学を学ぶ者にとっては周知の事実ですよがこの幽体の知性は肉体の知性よりもっと高いと考えています。小学校高学年か中学生くらいに感じます。これは仮説ですが人間以外の霊的生命は幽体と肉体の壁がずっと薄く出来ているのだと考えています。その為に肉体と幽体の情報交換がスムーズに行われていて高い認知力が発揮されているとおもわれます。

ただ肉体の脳の能力以上の表現が出来ないあるいは限定される(本能には逆らえない)ということではないのでしょうか、例えるならソフトウェア(アプリ)が最新のものでもコンピュータ(スマホ)が旧式の低スペック品で使い物にならないあるいは処理に時間がかかり過ぎるそんなところでしょうか、猫を含めた愛玩動物や幽体を所持するすべての動植物も含めて物質界では表現が出来ないだけで実はもっと高度な思考をしているのではないかと当時も今も考えています。

そう確信したエピソードをお話しします。

彼の名前は『栗頭(くりがしら)』ブゥの親友でした。

醜美の基準は人それぞれですが私は余り栗頭は美男子とは思えませんでした。体も薄汚れていて首輪もしていないところを見ると野良猫なのでしょう(もし飼い主さんがいたとしたらかなり失礼なことを言っていますが)野良猫らしく警戒心も強く、撮れた写真もこの2枚くらいです。しかし何故、栗頭の写真を撮ろうとしたのかというと私の留守中はブゥと栗頭が連んで行動することが多かったらしいのです。母親の目撃情報も何件かありましたし、なによりもブゥがベランダで寝起きし始めた頃から栗頭も頻繁に家の庭に出入りし始めたからです。ブゥの親友に興味が湧いた上のことでした。

ブゥはキジトラの中でもけっこうなイケメンです。同じ柄のキジトラでも全部顔が違います(いつの間にかバッチリ見分けがつくようになりました)。もう少し見栄えのする友達を持てばいいのにと、余計な世話を焼いておりましたが、よっぽどブゥとの相性が良かったのでしょう多くの時間連れ立っていたようです。ブゥよりだいぶ年上に見えたのでもしかしたらブゥに野良猫の生活を教えてくれた師匠だったのかもしれません。

ブゥが寝る場所と食事を手に入れ、親友の栗頭もディナーに招待されることがありました。ブゥは私のことが大好きで元野良猫とは思えない程に無防備でしたが栗頭は違います。ブゥが『この人は大丈夫だよー!怖くナイヨー!』と栗頭に自分と一緒のお皿で食事をすることを促しますが私の姿が見える時は近寄って来ません。ブゥが満腹になった頃を見計らって栗頭の分の食事をお皿に出して奥に引っ込みました。しばらくして様子を見ると栗頭の姿は無くお皿はキレイになっておりブゥはハウスで寝ていました。

こんなやり取りが2〜3回あったとある日の夕食のことでした。その日もブゥに促されて扉を開けます。ブゥはいつもどおりの[ご飯まだ〜?]状態でしたが栗頭がいつもよりずっと近くにいます。さすがに手が届く距離とまではいきませんがいつもの距離の三分の一くらいにいます。逃げる素ぶりもなかったのでブゥに話しかけていると同様に栗頭に話しかけてみます。

『栗頭、いつもブゥと仲良くしてくれてありがとな!ブゥは死んだら天使猫になって苦しんでいる他の猫や犬を救う猫なんだ! でもしばらくは俺と一緒に暮らすから俺の居ないときはブゥのことよろしくな!』

その日はまだエサ皿は空っぽでブゥもまだ食事前でした。ちょっと高級な猫缶を準備していた日でした。

『栗頭、今日は高級猫缶なんだぞ!いいだろう!』

ここでチョットしたイタズラ心が芽生えて栗頭に話しかけました。

『栗頭、今日、頭撫でさせてくれたらお前にも上げるよ!  どうする?』

冗談のつもりでした。でも一呼吸おいて栗頭は私に近づいて来ました。私の手が届く場所で立ち止まります。冗談で言った私の方がビビりました。栗頭の頭を撫でます。とても不思議な感覚でしたが栗頭は逃げる様子もありません。私は栗頭に

『栗頭ありがとう、これは約束の猫缶な!美味いぞー』

私は栗頭の目の前で猫缶を開けてお皿に入れました。栗頭とブゥは猫缶に貪りつきました。

この話は誰に話しても信じてもらえません。特に猫の習性をよく知る猫好きにはあり得ないと笑われます。

でも目には見えないもの、見えない世界ではごく普通の当たり前のことなのかもしれません。

2016年11月21日     ブゥ飼い主の布団にて

続く

by  ゆたんぽ

 

霊猫あーちゃんとの生活 episode ZERO #007

さあ大変です!

猫を飼うと決めたもののどう飼ったら良いのか皆目見当がつきません。今まで飼った経験があると言えば金魚、文鳥、インコくらいです。哺乳類は初めてです。昔、小学生の頃、捨てられていた子猫を二度程拾ってきたことがありましたが今と違いインターネットなど無い時代でしたので育て方も分からず直ぐに死んでしまいました。今から考えると母猫から離すには余りに幼い子猫達でした。余ほどの知識や飼育環境が整っていなければ無理だったのだと思います。残酷な人間はいつの時代にもいたということですね。

幸いブゥは1歳未満だとおもわれますが母猫レーマニーの庇護はもう必要ありません。衣食住が整えば生きて行けます(天然毛皮を持っているので〈衣〉は不要ですね)あとは飼育環境ですがこれには3つの方法があります。外飼い、半外飼い、室内飼いの3つです。

外飼いは家の外で生活させエサだけを朝晩与えるものです。でもこれは野良猫にエサを与えることと変わりません。病気や怪我のリスクが格段に高くなります。平均寿命も野良猫と変わらず5歳前後になります。またこの場合、近所の低い幽気がついてしまう危険性がありますので天使猫候補には余り良い環境ではありません。

次の半外飼いですがこれは自由に外出はさせるもののあとは家の中で生活させるものです。郊外で猫を飼う人がよく行う飼育法です。勿論、不妊、去勢手術をして予防接種をするという前提ではありますが平均寿命は10歳くらいになります。しかし交通事故のリスクは野良猫と変わりませんし、以外と病気の発見が遅れるという場合もあります。迷子になって帰ってこないということもあるでしょう。低い幽気の付着は外飼いと変わらないとおもわれます。

最後は室内飼いですがこれが最近では獣医師も推奨する現在の理想の飼育法だと言われています。ちょっと昔の人は自由に猫が外に出れないというのは可哀想でストレスが溜まるものと思い込んでいる方が多いようですが実は猫にとって自身のテリトリーの大小は余り関係なく自身の決めたテリトリーを侵されるのが最大のストレスだと分かってきています。つまり家の中程度の広さでも自身のテリトリーが確立すればそれを侵害されない限りは猫にとってはなんのストレスも感じず快適な生活を送れるということなんです。完全室内飼いに適応した猫は外に出たがることもありません。

加えて飼い主の猫に対しての健康管理もしやすく他の猫から病気をもらうリスクも低く抑えられます。無論、不妊、去勢手術は必須です。室内飼いと言えども発情期になると猫はパートナーを求めて外に出たがりますから。室内飼いをすると平均寿命は14歳前後になります。そして一番のメリットとしては外の低い幽気に接触しにくくなるのと同時に霊的修行者と生活を共にすることで猫の幽体の健全化にも役立つことでしょう。

天使猫候補のブゥには室内飼いしかありません。

しかしここで問題があります。ブゥはたとえ短い期間と言えども野良猫の生活を送っていました。外の生活を知っています。人懐っこいとはいえ、いきなり室内飼いはちょっと無理でしょう。でも季節は晩秋から初冬になりつつあります。ブゥにとっては初めての冬になります。心配です。どうしたものかと思案にくれるなかブゥが毎朝、エサをねだりにくるベランダにブゥ専用の猫ハウスを作ることにしました。

発泡スチロールの保冷ボックスの横をくり抜いて箱型の屋根と壁と床を作りました。その中に猫用のプラスチック製の皿形のベッドを置きました。床にはレスキューシートと毛布を敷きました。更に発泡スチロールのボックスの上からサバイバルシートを覆い被せレンガの重しを乗せます。ブゥはシートを被せた横の隙間から出入りしますがこれで風の吹き込みは防げます。雪が積もる時期になったら家の中に入れて欲しいと、きっとブゥの方から言ってくることでしょう。そうやって完全室内飼い計画を押し進めようと考えました。

ただもう一つクリアしなければならない問題があります。「この猫ハウス、ブゥが気に入ってくれるだろうか?」

猫は恐ろしく好みにこだわりがあります。食事、オモチャ、ベッド、爪研ぎ、トイレ、人間がこれいいと思って購入しても猫様が「却下!!」されると新品の猫グッズが増えていきます。人間の好みに合わせてくれることはまずあり得ません。時々、どちらが飼い主か分からなくなります。特に寝具や寝る場所は猫にとっては個性と主張のオンパレードです。世界中の猫、1匹1匹全部違います。

この猫ハウスを作り上げる前はブゥが何処で寝起きしているかは分かりませんでした。ご飯の時間に扉の前で待っていることがほとんどでしたから。ただ、扉を開けるとブゥが居ることが多かったので直ぐ近くには居たのでしょう。

ブゥの猫ハウスが出来上がった日の夜はけっこう強めの雨が降っていました。気温も低く肌寒い夜だったことを覚えています。夜中にトイレに起きた時、ブゥとハウスのことが気になりベランダへの扉を開けて見て見ました。扉を開けて気がつきましたが本降りの雨でした。ブゥの姿は見えません。

『ブゥいるか?』声をかけてみます。

風除けのサバイバルシートがガサガサと揺れてハウスとシートの隙間からブゥが出て来ました。

私、ガッツポーズです!

続く

by  ゆたんぽ

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霊猫あーちゃんとの生活 episode ZERO #006

私の日常にブゥが入ってきました。私は日課としている朝の霊的修行の為、毎朝5時には起きますがブゥはベランダに出る扉の前でいつも待っていました。嗅覚は猫よりも犬の方が優れていますが聴覚は猫の方が優れていると言われています。私が起きて来た音を察知していたのでしょう扉を開けてもらうのを心待ちにして待っていました。扉の前で待っている時は「ニャー ニャー」鳴いて、ここに居るよアピールをするのですが時には扉を開けて姿が見えない時もあります。そんな時は「ブゥ!居るの?おいでー!」というとどこからともなくやって来て外階段を勢いよく駆け上がってくるのでした。

ブゥの朝ご飯の時間です。猫は本来、夜行性なので食事の為の狩りは夜に行います。なので食事の時間も夜中のことが多いのですが人間にエサをもらう様になると人間の生活パターンに猫は合わせます。夜は寝て昼間に昼寝して過ごします。人間と暮すと食料を調達する為の時間が不要になりますのでそれが昼寝の時間になります。昼寝と言ってもうたた寝に近く起きて直ぐ行動出来ます。本来の必要な深い睡眠は3時間程度あれば良いらしく、うたた寝も含めると15時間以上寝て過ごすこともあるとのことです。

本当に羨ましいですね!

ただし、ただしです。霊魂学上では飼い主やエサを与えてくれる人間の幽体が不健康の場合はどんなに愛情たっぷりに可愛がって栄養満点の高級猫缶を猫の天寿を全うするまで毎日与えたとしてもその死後は暗く、不幸しか待っていません。詳しくは水波先生の著書をお読み頂きたいとおもいますがそう言った意味も含めてブゥは野良猫でありながら霊的修行者の私からエサをもらって撫でて貰えるのは物凄い幸運なことだと当時は考えておりました。

エサを食べ終えるとブゥはフッと姿を消します。まあ、食後の排泄だったり朝の散歩にでも出たのでしょう次にブゥの姿を見るのは私の出勤時になります。マイカーに乗って出かけようとするとブゥが不意に現れて鳴きながら足元に擦り寄ってきます。忙しい中、頭を撫でてお腹をさすります。このままブゥと遊んでいると会社に遅れてしまいますので車に乗って出ようすると今度はブゥが鳴き始めます。「行くな!行くな!もっと遊んで!」なのか「行ってらっしゃい!早く帰って来てね」なのかわかりませんが(おそらく前者です)車が見えなくなるまで鳴き続けます。

 

猫の聴覚が優れていることは先ほどお話しましたが私が仕事を終えて自宅に帰ってくる際にもブゥの聴覚はいかんなく発揮されます。自宅の車庫にバックで入庫しようとすると猫の鳴き声が聞こえます。ブゥでした車の中に私の姿を見つけて一段と声を張り上げ車に近づいて来ます。ブゥはいつも私が帰ってくるタイミングでお迎えに出て来てくれました。

車から降りるとブゥのスリスリ攻撃が始まります。ブゥは雄猫ですが雌猫もスリスリします。これは猫のヒゲの辺りには猫ごとに違う匂いを出すフェロモン器官がありスリスリしてこのフェロモンを対象物に付ける行為だと言われています。その理由は他の猫に「これは私の所有物だから近寄らないで」という意思表示だとのことです。

かくして私はブゥの所有物になったのでした。

ブゥに促されてエサを与えて急いで自分の夕食を済ますとまた二階のベランダに向かいます。扉の側にあぐらをかいて座るとそこにブゥが飛び乗ってきます。この頃の日課となっていたブゥとの「もふもふ」タイムが始まります。ブゥは私の太ももの上で丸くなってうたた寝をし出します。ブゥがほんの2週間前まで生粋の野良猫だったことが信じられないほどに無防備な姿でお腹を上に寝ています。そんなブゥの全身を私が「もふもふ」します。頭、耳、背中、足、お腹、尻尾、肉球、ブゥはどこを触っても決っして嫌がりませんでした。静かに目を閉じて気持ち良さそうにしています。例えるなら暖かく手触りの良い猫のぬいぐるみを抱いているようでした。猫、触り放題です。

私はブゥを撫でながらある考えを巡らせていました。

ブゥは野良猫だけど人間に対して濃密な接触を嫌がるどころかむしろ好む猫だ、自分は霊的修行者なので終生、霊的進歩を続けることを決めている。今生きているペット達の死後も人間同様暗い(人間のせいですが)幽体が健康で怖い世界に行かなければ猫の知性もグンと上がる。今も低く怖い世界に堕ちるペット達は増え続けている。高貴な霊魂方もそんなペット達の救済に動いて頂いているのだろうが幽界で怖い人間から逃げ回っているペットの霊魂達が同じ人の姿をした方達にすんなり近づいてくれるだろうか?

・・・・そうだ! 自分達と同じ姿をした者なら怖がらずに近づいてくれるのではないだろうか!

ブゥにペットを救う天使猫をして貰えば効率的にペットの霊魂を救って貰えるんじゃないか?ブゥが霊的修行者の自分の影響を受けて寿命を全うすればブゥは天使猫候補ぐらいにはなれるかもしれない。うん! そうだ!!

『ブゥおまえ!  うちの子になれ!』

続く

by  ゆたんぽ

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霊猫あーちゃんとの生活 episode ZERO #005

ブゥはそれからも母猫レーマニー、兄弟猫と一緒に行動を共にする事が多かったです。ただ以前との大きな違いは私の姿や気配を感じるとブゥは率先して鳴いて私にエサをねだる様になったことです。勿論、事前にエサを準備しておくこともあり、空っぽのお皿だけが残って、ブゥ達の姿が見えない日もありました。ただ前の食事から時間が空いていて空腹時に部屋の電気が点いて私の気配があるとブゥは鳴いてご飯ちょうだいアピールするのでした。

皆さんは猫は鳴かない動物だということをご存知でしょうか?

「え! 猫って鳴くでしょう、ニャーンって」実は半分だけ正解です。猫が単独行動のハンターだということは以前にお話ししましたが意味もなく音や声を発してしまうと自分の位置を獲物に気付かれて逃げられてしまう恐れがあります。だから野生の猫は(野良猫も含めて)ほとんど鳴きません。2匹の野良猫が連れ立って「ニャーン?ニャ!ニャオーン」などと鳴きながら歩く姿は見た人はいないとおもいますよ(笑)

ただ例外もあります。生まれたばかりの子猫が母猫を呼ぶ時や自分の場所を知らせる場合は鳴きますし、雌猫が発情期を迎え雄猫を呼ぶ時も盛大に鳴きます。でもこの場合は「子作り準備完了!オス供、バッチこーい‼︎」なので「ニャーン」という感じではありませんね。

ではこの我々が良く耳にする「ニャーン」は何かというとこれは猫達が進化の過程で手に入れた人間とコミュニケーションをとる手段なんです。人間に対して何かを要求するとか人間に対して意思を示す時しか鳴かないんです。加えて猫は自分に餌を与える人間を自分の母親と認識しているそうです。

かくしてブゥは生みの母と育ての母の2人の母を手に入れたのでした。

この時期になるとブゥはほぼ毎日、家にやって来て晩御飯を食べていました。食べている最中でも頭を撫でたり背中を撫でたりしても逃げることはありません。一家でくつろいでいる時も撫で欲しいと近づいてくるようになっていました。ヤーはブゥ程人間に対して気を許していません。ブゥが私の側でご飯を食べていると少し離れた場所で様子を見ながら空腹に耐えかねて恐る恐る近づいてブゥの腹の下をかいくぐりブゥと一緒に食べる、そんな状態でした。

私がチョットでも動くとサッと身をひるがえし逃げ、また近づいてくるの繰り返しでした。母猫レーマニーは息子達が食べているのを尻目にやはり2メートルの距離より近くに寄りません。一度だけ空腹に耐えかねたのか餌皿に頭を突っ込んできたことがありましたがその一度だけで後は人間の姿があるとエサを食べることはありませんでした。ター子はこの頃にはほとんど見かけないようになりました。もしかしたら私の居ない時に来ていたのかもしれませんがレーマニー達と行動は共にしていないようでした。人一倍人間に対して警戒心が強い猫だったので何処かの人間に餌をもらっているとも考えにくいのですがどこかでたくましく生きているのでしょう。そう思うことにしました。

そして10月も下旬になってくるとレーマニーの姿も余り見かけないようになりました。家に来るのはとうとうブゥとヤーだけになってしまいました。

そんな時です。チョットした事件が起こります。

ブゥは人懐っこい猫ですが余りワガママではありません。お腹が空いていても撫で欲しい時も入り口でじっと待っていたりします。(写真はその時のブゥです)そんなブゥの性格に慣れしまったせいかある時、室内とベランダを繋ぐ扉を開けたままその場を離れてしまったことがありました。1匹の猫が室内に入り込み、走り周っていたずらしていました。

ヤーでした。

ヤーはブゥほど人懐っこくない分、人に対する信頼が少ないようでした。悪く言うと人を下に見ているような部分が見受けられました。ター子の様に人間に近寄りもしないという方が野良猫としては良いのかもしれません。全ての人間が野良猫に対して好意的に接してくれるとは限りません。ましてや野良猫が自分達の生活圏に勝手に入ってくることを許容できる人間はごく少数でしょう。危険な性質だと感じました。自分も安易に接してしまったのかもと反省しました。

後日、私はヤーに人間は怖い生き物だと教えることに決めました。猫は賢い生き物です。一度でも怖いことや嫌なことを体験すると二度とその場所に近寄りません。ヤーの体を傷つけずに人間は怖いものだと教える為に、とっておきの高級猫缶を開けて猫のケージの奥に起きました。

ヤーが高級猫缶に釣られてケージにソロリ、ソロリと近づいて来ます。私は目だけでその動きを追っています。ヤーが中に入りました。程なくヤーが高級猫缶を食べ始めます。「まだだ、まだだ、もう少しヤーが食べることに集中するまで待つんだ」心の中で呟きます。その時、ヤーの重心がチョット上がりました。低い姿勢から起き上がったのです。その瞬間、電光石火のごとく動きケージの扉を閉めました。

ヤーは直ぐに自分が閉じ込められたということを理解しました。ケージの中をグルグル回って何処にも逃げられないと観念すると『ごめんなさい、ごめんなさい、もうしません!』と哀願するがごとく「ニャー、ニャー」と鳴いていました。私は後味の悪さを感じつつも30分ほど閉じ込めた後、離してやりました。ヤーは脱兎のごとく逃げて行きました。

ヤーは人間が怖いものだと学んだのでしょう。それ以降、姿を見ることはなくなりました。

ブゥが私の足元で鳴いていました。

「ニャーン!(撫でてヨ!)」

 

続く

byゆたんぽ

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