今回はイタリア料理の中でも、最も有名かもしれないスパゲッティのお話です。
タイトルの「イタリアのレストランにはスパゲッティがない」と言うのは不正確と言うか、むしろ誤った表現です。
正確には、「イタリアのレストランには、メニューにスパゲッティがない事が珍しくない」といった感じでしょうか。
スパゲッティは、確かに麺状のパスタ類の代表格ではありますが、あくまで数多いパスタ類の1つであるわけです。
ですから、メニューに他の麺状のパスタや、他の形状のパスタはあっても、スパゲッティはないということが少なくないのです。
例えばスパゲッティと同型のものでも、太さによって名称は異なるのです。
最も細いスパゲッティ状のパスタは、カペッリーニと呼ばれます。髪の毛と言う意味のカペッリから派生していて、髪の毛のように細いパスタと言う意味です。
私はイタリアでは、このカペッリーニを中華スープに入れて、中華麺を作っていました。
その他の麺状のパスタでは、きしめんのように平べったいタリアテッレなどが有名です。
更には、マカロニ状のショートパスタの代表格のペンネ、板状パスタのラザニアやラビオリなどを、メニューで目にする機会が多いと思います。
このように、イタリアのレストランでは、今週のメニューには、タリアテッレとペンネはあるが、スパゲッティはないと言うようなことがよくあるのです。
また、イタリア料理は郷土色が強いので、スパゲッティを使った料理のない地域も多くあります。そのため、そういった地域の郷土料理の専門店では、メニューにスパゲッティが載ることはありません。
日本のイタリア料理店でも、メニューにスパゲッティがないことがありますので、もし、メニューにスパゲッティがなかったら、積極的に他のパスタを試されてみてはいかがでしょうか?
どのようなパスタか分からなかったら、サービスを担当している方に質問すれば、丁寧に説明してもらえるでしょう。
ちなみに、イタリアの大型スーパーマーケットのパスタコーナは、数十メートルはある通路の両側の棚が、上から下まで、様々な種類のパスタ類で埋め尽くされていて壮観です。
一般にイタリアで流通しているパスタ類は、数百種を超えるそうですので、イタリア人でも、全種類を食べた経験のある方はおられないだろうと想像しています。
余談ですが、スパゲッティはスパゲットの複数形なのですが、通常、1本を購入したり調理することはないので、スパゲッティの形で使います。
ただ、昔、日本の飲食店で、メニューに「スパゲット」と表記されているのを目にして、驚いたことがあります。
まさか、1本だけ出てくることはなかったでしょうが、私は怖くて注文出来ませんでした(笑)。
さすがに「スパゲット」という料理名には、馴染みのない方が多いでしょうが、ここは日本ですので、あまり気にする必要はないのかもしれませんね。
byなおいー
パスタが百種類以上とは驚きです!イタリア料理と言えばスパゲッティかピッツァと思っていましたので、もしかしたら本格的なイタリア料理のレストランには行ったことがないのかもしれません(;゚ロ゚)郷土色の強いイタリア料理、興味があります。
群馬県高崎市は全国でもパスタ料理店が多いらしいです。TVでも良く放送されますが、家で食べるスパゲッティとあまり変わらないので行くことが少ないです。ではありますが、グルテンも何のその!スパゲッティは大好きです(^.^)
そんなにたくさんの種類があるんですね~( ̄□ ̄;)!!
パスタ料理、私も大好きです(^^♪
スパゲッティが複数形なのにもびっくりしましたが、
カペッリーニ・・・・え?カッペリーニかと思っていましたよ~!(;゚Д゚)
同じようなものかと思って(乱暴)、夏場はそうめんでカペッリーニのレシピよく作ったりしますよ。プチトマトとニンニクとオリーブオイルで和えたり、バジルソースであえたり。それはそれで美味しいです( ´艸`)
一度味の差を試したいところですが、長野県では売ってないですねぇ。
カペッリーニの方がイタリア語の原音に近いですが、日本ではカッペリーニと呼ばれることが多いのかもしれませんね。
他にも野菜のルーコラが、日本ではルッコラと呼ばれることが多いなどの例があります。
逆にカッフェやカップッチーノが、日本では「っ」が抜けて、カフェやカプチーノになるということは、少し前に記事にした通りです。
人名でも指揮者のアッバード、ピアニストのポッリーニが、日本では各々、アバド、ポリーニと表記されるなどの例があります。
レクチャー、ありがとうございます(^o^)
イタリア語と日本語の差、面白いですね~。
前回のカップッチーノで、私にはイタリア語の発音は無理だと確信しましたが、日本人はそう発声してしまいがちなのですね~。