4月17日掲載、『「霊魂からの伝言」を再読して(その1)』からの続きです。
さて、それでは、これ程、重要な『《霊的トレーニング》で《幽体》を鍛える』、ということについて、今まで、全く述べられてこなかったのは、なぜなのでしょうか?
それは、肉体と分離して久しい《霊魂》の《幽体》と、この世の人間の肉体と重なった《幽体》とでは、同じ《幽体》とは言っても、その仕組みが違いすぎていたために、《霊魂》には、この世の人間の《幽体》のことが、詳しく分からなかったからなのだそうです。
しかし、《水波一郎先生》が登場されたことにより、私達は、ようやく、この世の人間の《幽体》の真実が分かり、《幽体》を鍛えることの重要性と、そのための方法を知る事が出来たのです。
以上の事については、本書の『第1章 生き方は自由』の『4 高級霊魂も知らなかった事』において詳述されていますので、ぜひ、お読みになりますことを、お勧め致します。
ところで、本稿をお読みの方の中には、《幽体》を鍛えることの重要性について、半信半疑の方がおられるかもしれません。
私も宗教教義を学んで善行を実践したり、反省行を行ったり、愛を深めて愛行に励めば、霊的に進歩・向上し、その思いは高級霊魂に届き、その守護や指導を受け、死後は幸せな世界へ入れると信じていた時期があります。
ですが、実際に《水波霊魂学》を学び、《幽体》を成長させるための《霊的トレーニング》を始めてみると、本書の内容が、全て正しいことを、実感させられました。
肉体の脳でいくら考えても、肉体脳は物質界のことしか知らないので、霊的な真実については、判断のしようがありません。
ですから、本書の内容に、100%の確信が持てなかったとしても、少しでも、そうかもしれないと思われるなら、《霊魂学》を学び、《霊的トレーニング》を始める機会をお持ちになることを、私はお勧め致します。
きっと、新たな霊的な視野が開けることに驚かれるでしょう。
本書の『第3章 心の成長』の『3 心は成長しにくい』では、以下のように述べられている箇所があります。
(引用始め)
『幽体の心が成長する事が一番なのである。
どんなに心の美しい人が居ても、幽体の心を変えないと、魂は成長しない。幽体の心を成長させる手段を、高級霊魂は説明するべきである。
そうでない霊魂からの通信は、正しいとは言えない。』
(引用終わり)
更に、同章の《4 祈りは届かない》には、以下のような箇所があります。
(引用始め)
『世の中に出版されている本の中には、思えば何でも実現するとか、潜在意識を利用して成功するとか、そうした種類のものがある。確かに、成功する場合がある。それは、不道徳な霊魂が、人間の念を感知して協力した場合である。しかし、後が怖い。
甘い話には注意が必要である。何かを実現するには、やはり、努力が必要である。』
(引用終わり)
この落とし穴にも、私は何度も落ちました。
書店などで、いかにも簡単に願望が実現したり、成功するなどと謳っている書籍が目に留まり、ついつい手を伸ばしてしまったことは、10回や20回ではありません。
その多くは、私の家の書棚に収まることになったのですが、私は、何と幸運だったのでしょう。
そのような書籍を何冊読んでも、そこに書かれていた通りに願望が実現したことも、成功したことも、一度もありませんでした。
あまりにも願望が叶わないので、何か悪い霊魂が邪魔をしているのでは?と疑ったこともあるくらいですが、むしろ、補助霊の方が、不道徳な霊魂に願望を叶えさせないように、ご尽力下さっていたのかもしれません。
今にして思えば、もし願望が実現してしまっていたら、今頃どうなっていたかと、ホッと胸を撫で下ろしています。
でももし、皆様の中に、そのような書籍を読んで、願望が実現したとか、成功したという方がおられても、本書と出会われ、《契山館》と出会われたからには、ご心配ご無用です。
あとは、《水波霊魂学》を学び、《霊的トレーニング法》を習得し実習し続けていくのみだと思います。
また、本書の『第8章 生きつづける』の『2 愛の重さ』では、次のように述べられています。
(引用始め)
『間違った思想は一見、もっともらしく聞こえる。それは、人々が幽質の世界の事を知らないからである。だから騙されるのである。
愛、愛、と何度も叫べば、人は善人だと思ってくれる。』
(引用終わり)
私にも「愛、愛」と叫び、「愛こそ全て」と謳い続けていた時期があります。
でも、3年愛を叫んでも、5年愛を謳っても、結局、誰も幸せになることはなく、むしろ、不幸になる方ばかりが目について、疑問を感じざるを得なくなりました。
私の経験上、間違った思想は、耳に心地よく響き、いかにも、もっともらしいのですが、実践してみると、その、正体が露になるものです。
その点、《水波霊魂学》は学べば学ぶほど、また《霊的トレーニング》を行えば行うほど、真実の幸福感、すなわち霊的な幸福感が高まっていくのを、実感することが出来ます。
本物と偽物の違いは、実践してみた時に際立つようです。逆に言えば、いくら机上で論じてみても、簡単には違いは分からず、正しい判断をすることは困難だと言えるでしょう。
同章の《6 生きるために》では、以下のように述べられています。
(引用始め)
『人に可能性があるのも確かだし、高級な部分があるのも確かである。守護霊がいるのも、(中略)確かである。しかし、(中略)幽体が穢れていれば、守護霊は近寄れず、不道徳な霊魂が寄って来てしまうという現実を知るべきである。
表面意識の波長を上げたつもりでいても、それは、肉体の脳の中の出来事なのである。』
(引用終わり)
宗教でもスピリチュアルでも、神性とか仏性とか神の子などと言って、人間が本質的に持っているであろう価値の高さを、強調する所が少なくありません。
しかし、それが間違いではないにせよ、それを現実の人間の未熟さから、目を逸らすための免罪符として、利用してはならないと思います。
この辺りの事は、本書の《第5章 霊的な生き方》などにも詳述されています。
結局のところ、人間が本質的に、どれだけ高級な部分を潜在させていたとしても、それが現実に表面に現れているわけではありません。
そのような思想に酔っていても、現実は何一つ変わることはないでしょう。
大切なことは、今、私達が行うべき事は何か、ということに尽きるのではないでしょうか?
最後に《第4章 人生の目的》の《4 人生の目的は?》から以下の部分と、ご参考までに目次を転記さ
せて頂き、本稿を終了させて頂きます。
(引用始め)
『人間がこの世に生きる目的は、幽体の成長、強化である。そして、霊的生命体としての進歩向上である。それは、表面の心のみならず、幽体の心、霊体の心を含めた魂全体としての成長を意味する。』
(引用終わり)
目次
はじめに
第一章 生き方は自由
1 高級霊魂の世界に教えはない
2 不幸になりやすい生き方
3 まず、大事な生き方
4 高級霊魂も知らなかった事
5 幽体の意識の影響
第二章 死後、辛い世界に入らない生き方
1 幽体の不調
2 念について
3 霊魂の干渉
4 間気や幽気
5 霊的障害にならない為に
第三章 心の成長
1 生まれた理由
2 心の奥
3 心は成長しにくい
4 祈りは届かない
5 未熟な心
第四章 人生の目的
1 愛の心
2 霊的主張がアヘンにならない為に
3 人生に目的はない
4 人生の目的は?
5 それぞれの愛
第五章 霊的な生き方
1 未熟さの自覚
2 利己主義の自覚
3 本当の自分を知る
4 霊的な道は険しい
5 自分の心の実際
第六章 愛と幸福
1 愛ある人の現実
2 物質の世界の愛
3 幸福って、何?
4 霊的生命体の苦悩
5 宗教の救い
第七章 意識の奥
1 もう一つのストレス
2 幽体の意識の不満
3 内なる声は危険である
4 汝、殺すなかれ
5 それぞれに生きる
第八章 生きつづける
1 善悪を知る実を食べた人間
2 愛の重さ
3 不幸な人生
4 自由な人生
5 不自由な人生の価値
6 生きるために
おわりに
byなおいー
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人生が苦しければ苦しいほど、「愛」とか「願いが叶う」と言う言葉は魅力的です。誰でも幸せになりたいし、楽に生きたいと思います。
しかし、現実は厳しいですし、無情です。
例え願いが叶っても霊的にその付けが回ってくるかもしれません。
人間は、霊的生命体だそうです。自分の肉体に、幽体が重なっているのです。その幽体を知ることが、人生の苦しみの根本的な原因を知る事のようです。
この一冊だけでも読んで見てほしいです。
本当に奥が深いんです。
世の中、間違った教えとか情報ばかりですよね~(´・ω・`)
まずは、この本を読んで頂きたいです(´・人・`)
>本書の内容に、100%の確信が持てなかったとしても、少しでも、そうかもしれないと思われるなら、《霊魂学》を学び、《霊的トレーニング》を始める機会をお持ちになることを、私はお勧め致します。
なおいーさんのおっしゃる通りです!
最初はだれでも半信半疑ですよね。会員の多くもそうでした。
宗教的な雰囲気や集団で行うことは嫌がられているような時代ですが、行ってみればどれだけ大切なことが現代の日常生活から失われているのか、痛感されること思います。