霊山を望んで

神伝鎮魂法次伝合宿が終了したので帰り支度をする。

本番を終えてから何かを思っているのだが、次伝の法は霊体へ作用するせいか思いの正体がわからず、ぼんやりとしていた。

すると、先輩から霊山を見に展望台に行かないかとお誘いいただいた。

せっかくなので、ご一緒させていただくことにした。

 

展望台に着き、先輩が霊山に向かって頭を下げられた。

私も倣って頭を下げた。

とたん、本番後からの何かがさらに広がり、ますますよくわからなくなった。

 

何かに浸りながらしばらく霊山を望んでいると、もっと古くからの会員の先輩もいらした。

その方は合宿の前にも展望台に登ったとのことで、

びっくりしていると、

合宿の前と終わりに挨拶をしないのは何だかねぇ、というようなことを仰った。

そして、霊山に向かって頭を下げられた。

 

あ、これがお参り

その姿に体感が落ちてきた。

【だからお参りするのか】

何かが晴れた。

 

私もつられ再び頭を下げた。

じわりと気持ちが滲みだす。

頭を上げて、霊山を望む。

先輩の顔を見る。

再び霊山を目に入れた時には、数粒の涙が零れ落ちていた。

 

今後この地に赴いた際は必ずご挨拶をいたそうと決めた。

 

 


 

初めてその霊山の存在を知って目にしたのは、神伝禊法初伝合宿を終えた帰り。

その時も先輩にお声がけいただき、似たような顔触れで展望台へ登りました。

ただ、いざ目にするとなぜか霊山を受け入れられず、拒絶し、対峙することから逃げた自分がいました。結果、【うーん、山だ、それ以上それ以下でもない。……で……眺めてどうするんだろう?】という思いに至ったのでした。

それを思いかえせば、半年を経てかなり成長させていただいたようです。

 

合宿のお土産というには言葉が軽すぎるような経験。

お誘いがなければきっと展望台に向かっていないし、仮に向かったとしても自分では霊山に向き合えなかったと思うので先輩方に感謝です。

いっそうありがたい日となりました。

 

 

*(当然なのかもしれませんが)初めての参加では成果が何ともいえないものになったようで、霊山にあり得ない感想を抱いた私でしたが、自宅で行じ何回も合宿参加させていただけたことで今回のような体験があったのだと思います。いつどんなことがあるかは内容もタイミングも本当に個人差がありますが、ぜひ多くの方に契山館の行事に参加していただき、ご自身なりの体験を得ていただければ幸いです。

by円

霊山を望んで」への4件のフィードバック

  1. 表現が難しいほど迫力のある山ですよね。
    私も、合宿に行った際は、行きと帰りは必ず
    拝礼してました。

  2. 本番後の「なにか」というお言葉で表現された、円さんのお気持ち、
    なんだかとても沁みました。
    なんと言葉で表現して良いのか分からないけれど、
    とてつもなく大きな、嬉しい変化ですよね。
    神気が降りうる山に拝礼できることは、人間として、最良の喜びだと思いますし、
    これから益々、円さんのそのお気持ち、深く、大きくなっていかれるんだろうと思いました。

  3. 素晴らしい体験をされたのですね。

    本物の霊山が存在する国に生まれ、身近で遥拝させて頂ける機会を得られる私達は、本当に恵まれているのだと思います。

    その事実を、一人でも多くの方に、一日でも早く知って頂きたいと願うばかりです。

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