なおいー写真紀行第142回、海外(その42)

今回は前回の続きで、スイスのマッターホルン(4478メートル)の画像です。

マッターホルンは、スイスとイタリアの国境にあって、初登頂は1865年にイギリス人のパーティによりなされています。

この時は初登頂成功後、下山時に滑落事故が起きて、7人中の4人が死亡するという悲劇に見舞われています。

日本人による初登頂は、100年後の1965年のことでした。

登頂には、専門的な登山技術が必要なものの、夏季に難易度の低いルートを選べば、現代の登山熟達者にとっては、それほど困難ではないようです。

また、この画像には、ゴルナーグラート展望台へと向かう登山鉄道が写っています。

この登山鉄道は、ツェルマット(1620メートル)と、ゴルナーグラート展望台(3089メートル)間、約9,4キロを結んでいて、最大勾配は200パーミル・・千メートル進むと200メートル昇る勾配・・・にもなります。

そのため、アプト式ラック鉄道と呼ばれる形式で運行されていて、通常の2本のレールの間に、歯形のレール(ラック・レール)を敷き、車両の床下側の歯車と噛み合わせて、急勾配を昇降します。

日本でも群馬支部近郊の、信越本線横川⇔軽井沢間(現在廃線)で、1963年まで使われていた方式です。

現在では、静岡県の大井川鐵道井川線の一部区間で、使用されているそうです。

ゴルナーグラート鉄道は、ヨーロッパで最も標高の高い地点まで到達する、地上を走る鉄道です。

byなおいー

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なおいー写真紀行第142回、海外(その42)」への3件のフィードバック

  1. 迫力あるお写真を有難うございます!
    こんな標高の所に電車を走らせるなんて、工事はさぞや大変だったことでしょうね。

  2. その頃のマッターホルンの幽気が穢れてなかったことを願います。

    鉄道の形式つながりで群馬県が出てくるとは驚きました!横川鉄道文化村に行けば
    資料があるかも知れませんね(^.^)

    それにしても、登山にしろ、鉄道にしろ、人間って凄いですね!

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