なおいー写真紀行第192回

今回は冬の北海道、網走沖の流氷観光船から眺めた流氷の画像です。

流氷は様々な気象条件によって、刻々とその表情を変えますので、2度と同じ形状を目にすることは出来ないと言って良いでしょう。

びっしりと詰まった流氷も迫力がありますが、ポツンと青い海に浮かぶ流氷も、波間を漂う結氷した破片も、各々に魅力があるものです。

そんな一期一会の流氷との出会いを求めて、以前の私は、シーズンともなると、稚内・・宗谷岬周辺から、根室・・納沙布岬にかけての、オホーツク海岸沿いの地域に入り浸ったものです。

そのため、流氷の画像が大量に蓄積されていまして、今後、それらの画像をご覧頂く機会が増えるかもしれませんが、ご容赦頂ければ幸いです。

さて、網走で流氷が観測可能な時期は、平年値で1月下旬から3月下旬にかけてで、1991年から2020年にかけての30年間の平年値は、流氷初日が1月26日、流氷終日が3月28日です。

ただ実際には年ごとの変動が激しく、流氷初日は早い年だと12月下旬、遅い年だと2月中旬、流氷終日は早い年だと2月中旬、遅い年だと5月中旬といった具合です。流氷が観測出来る期間も、平均すると2ヶ月ほどですが、最短だと2週間ほど、最長だと4ヶ月にも及びます。

ただ近年は、流氷の総量の減少や密度の低下が著しいのに加えて、
流氷期間が短くなる傾向があるようです。

私が流氷を求める旅を始めた1980年頃は、流氷の最盛期は3月上旬から中旬と言われていたと記憶しています。

でも、今世紀に入ってからは、3月に入ってからでは、もう流氷が観測出来ない事も珍しくなくなりました。

現在、流氷と出会える可能性が最も高いのは、おそらく2月の中旬頃でしょう。

(この〈写真紀行シリーズ〉で使用しております画像は、一部を除きまして撮影時期が古く、地域別・テーマ別に投稿する順番を決定しております。そのため、画像が現状とは大きく異なっていたり、画像の季節感が、掲載された季節とは、不一致な場合があります事を、ご容赦頂ければ幸いです。)

byなおいー

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なおいー写真紀行第192回」への4件のフィードバック

  1. 一期一会の流氷・・・氷との出会いにも奥深さがあるのですね(^^)
    暑くなってきた中で見ますと、一服の涼をいただいた気持ちになりました。

  2. 壮大な景色ですね!この向こうがロシアで、
    この下にクリオネが生息しているのですね(^^)

  3. 流氷について多角的に教えて頂くと
    流氷に会いたくなってきました。
    一枚目の美しいお写真はザ・流氷という感じですが
    個性様々の流氷が漂流しているのですね。

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